バトンズは会社を買いたい人と、売りたい人を繋ぐM&Aマッチングプラットフォーム。
誰でも無料で利用可能で、買い手の登録者数は14万人を突破し、常時7000件以上の案件を扱っています。
しかしバトンズを利用することで、「個人M&Aを成功させられるのか?」や、「他社のM&Aマッチングプラットフォームとの違いは?」など、評判や口コミも気になりますよね。
そこで本記事では、ネット上のバトンズに対する評判や口コミを拾いながら、その内容を検証し、他社M&Aマッチングプラットフォームとも比較していきます。
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バトンズの評判や口コミは?
それでは早速、バトンズの気になる評判や口コミを見ていきましょう。まずは、バトンズに関する良い評判や口コミからチェックしていきます。
バトンズの良い評判や口コミ
公的機関を使うなら支援センターだと思いますが、公的機関ゆえの限界もあります。仲介会社も良いですが、よく調べないと手数料負けするので。
リセットできるならバトンズに登録して新たな買い手を探すのが良いと思います。M&Aセンターの子会社です。
引用:Twitter
今日調べものをしてたんですけど、後継者のいない企業と起業したい方をつなぐバトンズっていう会社があるんですね。1000万から3000万あれば後継者の候補になれるらしいので、株でお金貯めてチャレンジしてみたいな。
引用:Twitter
福井県の酒蔵も500万で売りに出てます。コレは安い!!
引用:Twitter
M&Aで案件を探す際、公的機関である事業承継・引継ぎ支援センターや、M&A仲介業者を利用する方法が考えられます。
しかし、事業承継・引継ぎ支援センターは無料で利用できますが、M&A仲介業者を利用すると、1,000万円以上の高額な手数料が発生することも。個人にとっては、あまりにもハードルが高すぎますよね。
こうしたニーズを受け、バトンズは会社や事業を売りたい人と、買いたい人をつなげるため、低価格で利用可能なマッチングプラットフォームを確立させました。
ネット上のバトンズに対する良い評判を見る限り、案件の豊富さや手数料の安さ、個人でも手の出しやすい金額の案件を用意しているなど、一定の評価をしている人が見受けられます。
バトンズの案件は多岐に渡り、飲食店や美容室、エステサロン、web事業、酒蔵、民泊などが扱われています。案件も譲渡希望金額1,000万円以上もあれば、中には100万円以下の案件も存在します。
認知度はまだ低めですが、後継者不足の会社が増えていることを踏まえると、今後さらに利用者が増えるとも見て取れますね。
バトンズの悪い評判や口コミ
一方で、バトンズに対して、一部で悪い評判や口コミがありました。
トランビとかバトンズで小規模なM&Aの売り案件を探してると、
・飲食店
・美容サロン(特に脱毛とマツエク)
・中途半端に作ったであろうアプリ
・ECやSNSのアカウント
がやたら多い。
財務上の困難や後継者不在などの売却理由の中で、リアル店舗は圧倒的に人材不足が理由。
引用:Twitter
バトンズの買いニーズで「シナジーが生まれる別業種」って買いてあるんですが、匿名で何やってるか知らないのに提案できるわけねーだろって思いませんか?
引用:Twitter
バトンズの案件に対し、魅力を感じない人が見受けられました。事実として、バトンズに掲載されている案件は、全てが業績好調というわけではありません。
上記の方も述べているとおり、財務上の理由や後継者不足などにより、売却を検討する売り手も存在します。
こういった会社や事業は、初めてM&Aをするのであればリスクが高いです。そのため、個人がM&Aをするのであれば、なるべく財務状態が健全で、かつ小規模で自分の力だけでも事業を運営できる案件を見極める必要があります。
また、バトンズに掲載されている情報が不十分、という悪い評判も見られます。しかし、ここで注意しておきたいことが、誰でも閲覧できるページの情報には限りがあるということです。
バトンズに登録すると、誰でも売却案件の概要が閲覧可能です。しかし、これらは会社や事業の一部の情報に過ぎません。
この理由ですが、売り手が自分の会社や事業を売却することを知られると、社内の方や取引先に迷惑をかける可能性があるためです。
買い手としては、市場シェアの立ち位置など、知りたい情報がたくさんあるにも関わらず、それを知れないとなると不満を持ってしまうのも納得できます。
その場合は、バトンズに自身の情報を登録した上で、「実名開示」を依頼してみましょう。実名開示が承諾されると、会社や事業の詳細が開示されます。
実名開示をして案件の詳細を見てみると、実は優良案件だったということもよくあります。少しでも興味を持った案件があれば、積極的に実名開示依頼をして、会社や事業の中身を確認してみましょう。
バトンズを利用した個人M&Aの事例を紹介
それでは、実際にバトンズを利用して成約した事例を2つほど紹介していきます。なお、ここでの事例は、会社員の方が実施した個人M&Aをピックアップしています。
以下、バトンズ公式サイトからの引用です。
事例①レンタルスペースに対する個人M&A
買い手は、Webサイトの運営会社でカスタマーサポートの仕事をされる20代の方。
ゼロイチ起業も考えたそうですが、今の収入を切り離してチャレンジすることはリスクが大きいと考え、会社員をしながら運営可能で、一定の収益が見込める事業をM&Aで引き継ぐことを検討し始めます。
譲渡金額は300万を上限に設定。そして、なるべく労働コストをかけずに、自分がコントロールできる範囲で運営可能な「民泊」や「レンタルスペース事業」を探すことにします。
最終的に、固定客がついており、加えて顧客からの評価も高いレンタルスペースを買うことに。買収時は赤字でしたが、先行投資として許容できる範囲と判断して、買収に踏み切り成約となりました。
買い手の方は、「老後2,000万円問題」を受け、将来に不安を感じ資産運用を試みました。しかし、資産運用は波が激しく、事業で安定した収益を目指すため方針転換をします。
買収交渉時は赤字でしたが、事業をスケールできるイメージがあり、買収に踏み切りました。この事例のポイントをまとめてみます。
- 買収対象事業を絞り込んでいた
- 譲渡金額の予算を決めていた
- 買収後の事業運営のイメージを具体的に持っていた
買い手の方は、個人M&Aを実施するにあたり、買収対象事業を絞り込み、さらに予算を設定していたことが成功のポイントといえます。
実は買収対象事業の絞り込み、予算を設定することは、個人M&Aを実施する時にとても重要な作業です。ここを決めずに案件を探してしまうと、軸がぶれてしまい良い案件に出会えなくなってしまいます。
そして、買収後の事業運営に対するイメージを具体的に持っていたことも、成約に至った要因ともいえます。
今回の案件は、買収交渉時は赤字でした。しかし、個人M&Aを実施する際に理解しておきたいことは、買収対象が赤字であることが、必ずしも悪いことでない点です。
もちろん、買収検討時に黒字であることが理想ですが、個人M&Aの対象となる会社や事業は赤字であることも多いです。そのため、現時点で黒字の会社や事業だけを絞り込むと、案件を探すのに苦労してしまいます。
大事なことは、仮に現時点で赤字であっても、事業をスケールできるイメージがあるか?です。
買い手の方は、レンタルスペースがマンション街の立地にあり、季節のイベントに合わせて夏祭り風の内装をするといった、地域の人たちにも使ってもらえるような施策を考えたとのこと。
このように、現時点の案件の状況だけでなく、買収後にどのようにスケールさせるかを考え抜くことが、個人M&Aにおいて重要なポイントともいえますね。
なお、個人M&Aの流れを書いた内容を、別ページで詳しく解説しています。詳細を確認したい方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。
事例②ゲームアプリのオーナー権に対する個人M&A
買い手の方は、製造業で勤務するサラリーマンの方。
YouTubeの動画を見たことがきっかけで、個人M&Aに興味を持ちます。元々、設計職で設備設計や設備UIの作成をしており、これまでの経験に関連した事業を探していました。
しかし、自分の経験に関連するよりも、興味を持てる案件を探す方向に舵を切ります。この方はゲームに興味があったため、ゲーム事業の案件を探すことにしました。
その後、複数のM&Aマッチングプラットフォームを使い、様々な案件を目にし、実際に売り手との面談も実施しています。
最終的にバトンズでゲームアプリ事業を買収。今後もゲーム事業を中心に会社を伸ばしていく方針です。
この事例についても、ポイントをまとめてみます。
- 興味がある案件に絞り込んだ
- 適時専門家に頼りM&Aを進めた
- 市場調査を念入りに行った
この事例が成約に至った最大のポイントは、自分が興味を持てる案件に絞り込んだことでしょう。
確かに、自身の経験を活かせる案件を探すことも大事ですが、それ以上に自分が興味を持てる会社や事業であることが大切です。
会社経営は会社員と違い、辛く困難が続く時期もあります。そういった部分を乗り切るには、自分が会社や事業に対し愛着を持てるかが重要です。
また、この買い手の方は、基本的な調査は自分で進めていましたが、適時M&Aの専門家に頼ったことも、成約まで行き着いたポイントとして挙げられるでしょう。
基本的に個人M&Aは、仲介業者を介さないことが多いです。しかし、デューデリジェンスなど専門的な作業を実施する場合は、専門家に頼った方がいいでしょう。
最後に、自分で業界の調査や勉強をしたことが成功の要因として挙げられます。
買い手の方は個人M&Aの実施過程で、市場規模やジャンルごとのシェア率を念入りに調べていました。また、複数のM&Aマッチングプラットフォームを利用し、様々な案件に目を通しています。
こうした努力が、成約に至ったポイントといえますね。
バトンズの利用がおすすめな人とは?
ここまで、バトンズに対する評判や口コミと、実際に成約に至った方の事例を見てきました。これらを踏まえて、バトンズの利用がおすすめな人をまとめてみます。
□バトンズの利用がおすすめな人
- 個人で会社を買って起業・副業したい人
- 能動的に行動できる人
- 費用を抑えてM&Aを実施したい人
バトンズについて一言で伝えると、「マッチングアプリの会社・事業版」です。
登録は無料で、法人だけではなく個人でも利用しやすい配慮がなされています。個人M&Aで起業・副業を考えている方は、ぜひ取り入れたいツールの一つです。
またバトンズは、大手仲介業者である日本M&Aセンターのグループという強みを持ち、M&Aマッチングプラットフォームの中でも圧倒的な案件数を誇ります。
ただし、バトンズは個人M&Aを実施する過程で、手取り足取りフォローはしてくれません。そのため、能動的に行動できる方でないと、いつまで経っても成約に至らない可能性もあります。
その代わり、仲介業者に依頼した場合に比べ、圧倒的に安い手数料でM&Aの実行が可能です。手数料は以下の通りです。
手数料 | 成約価額の2% |
最低報酬 | 275,000円(税込) |
デューデリジェンス | 437,800円(税込) |
バトンズの手数料は、基本的に成約時のみ。登録費用はもちろん、着手金や中間報酬はありません。
基本手数料は成約価額の2%ですが、最低報酬は275,000円となっています。
仮にM&A仲介業者に依頼すると、数百万円の手数料が発生することもあります。バトンズの手数料が、いかに低価格なのかがわかりますね。
また、バトンズでは、オプションで専門家によるデューデリジェンスを実施してくれます。デューデリジェンスは任意の作業ではありますが、リスクの洗い出しを専門家に依頼して買収の可否を判断するためには、実施しておいて損はないでしょう。
デューデリジェンス費用は、譲渡対象の規模によりますが、1,000万円を超えることも珍しくありません。バトンズのデューデリジェンス費用は437,800円ですので、手数料同様に低価格で実施してもらえます。
なお、そもそも個人M&Aにおいて、デューデリジェンスが必要なのかと、疑問に思う方もいらっしゃると思います。この点について、別ページで詳しく触れていますので、気になる方は下記リンクをチェックしてみてください。
>>個人M&Aにデューデリジェンス(DD)は必要? 種類・費用・期間まで徹底解説
バトンズの特徴は? 他社M&Aマッチングプラットフォームと比較
それではここで、バトンズと他社M&Aマッチングプラットフォームを比較していきます。以下、M&Aマッチングプラットフォームの「トランビ」「スピードM&A」と比較してみます。
バトンズ | トランビ | スピードM&A | |
---|---|---|---|
登録費用 | 無料 | 無料 月額プランあり |
無料 |
案件数 | 7787件 | 2510件 | 2312件 |
成約手数料 | 成約価額の2% 最低275,000円 |
月額プラン加入で無料 | 譲渡対価等に対し5% 最低金額22万円 |
100万円以下の案件 | 429件 | 501件※ | 476件 |
データは2022年6月時点
※トランビは250万円以下の案件数
バトンズの最大の特徴は、他社と比較して圧倒的な案件数を誇ることでしょう。実際にバトンズの案件数は、2022年6月時点で7000件以上。トランビやスピードM&Aは2000〜2500件です。
豊富な案件数を揃えているということは、自分の理想の案件を見つけられるチャンスが多いといえますね。
登録は誰でも無料。最初に簡単な自己紹介文の作成や、本人確認書類をアップロードするだけで、サービスを利用できます。
個人M&Aのターゲットとなる100万円以下の案件数は、他社と比較すると若干少ないですが、それでも大きな差はないと見て取れるでしょう。
なお、今回バトンズと比較したトランビとスピードM&Aについては、別ページで詳しくまとめています。気になる方は、下記リンクをチェックしてみてください。
>>トランビ(TRANBI)の評判を徹底検証! 個人でも気軽に利用できるのか?
>>スピードM&Aの評判や口コミは? 個人M&Aで活用できるか検証してみた
バトンズの登録から利用までの流れを解説
最後に、バトンズの登録から利用までの流れを簡単に説明していきます。ここでは、パソコンでの登録方法と、利用方法を説明していきます。
まず最初に、バトンズの公式サイトのトップページ右上より「無料会員登録」をクリックします。
クリックすると以下の画面に遷移します。
メールアドレスと自分の好きなパスワードを入力して「会員登録(無料)」する」をクリックすると、以下のようなメールが届きます。
こちらのメールが届けば、会員登録は完了です。
なお、この時点でも登録は完了していますが、売り手と交渉を進めていく場合は、本人確認書類のアップロードもしておきましょう。
売り手は、買い手である私たちのことを、登録された情報をもとに交渉するかを判断します。仮に本人確認書類がアップロードされていないと、信頼してもらえず交渉がうまく進まない可能性が高まります。
ただし、本人確認書類をアップロードしたからといって、この情報が売り手に渡ることはありません。あくまでバトンズ側で、「この人は本人確認ができています」と認識してもらい、このことを売り手に提示するためだけに用います。
本人確認書類のアップロード手順も説明していきます。トップページ右上にあるマイページより、以下の本人確認書類の提出ページに遷移します。
本人確認書類は「運転免許証」「パスポート(氏名記載のページ)」「健康保険証(表面)」「マイナンバーカード(表面)」のいずれか1つをスマホのカメラで撮影しアップロードします。
あとはバトンズ側で確認をして、問題なければアップロード完了となります。
では、早速案件を探してみます。マイページに入り、「売り案件の一覧」をクリックします。
ここで条件を入力していきます。今回は、業種を「美容・理容」、地域を「関東地方」、譲渡希望価格を「100万円未満」に設定してみました。すると28件ヒットしました。
気になる案件をクリックすると、会社や事業の概要が閲覧できます。
ただし、ここで閲覧できる情報には限りがあります。多くの場合、売上や利益などの情報を開示していないことが多いです。
そのため、この段階で良い案件か、悪い案件かを見極めることは難しいでしょう。
では、どのようにして案件の詳細を見るかというと、ページ下部の「実名開示を依頼する」をクリックして、秘密保持に同意することをおすすめします。
なぜ売り手は情報公開を制限しているのかというと、先ほどネット上の評判のところで触れた通りで、会社や事業を売ることが社内や取引先に知られてしまうと、不安を与えたり迷惑をかけたりする可能性があるためです。
また、実名開示依頼をしたからといって、必ず交渉を進めなければならないわけではありません。詳細を見て、交渉を進めなくても大丈夫です。
そのため、少しでも気になった案件があれば、積極的に実名開示をして、中身をチェックしてみるといいですね。
バトンズの評判や口コミのまとめ
今回は、M&Aマッチングプラットフォームであるバトンズの評判や口コミ、サービス概要についてまとめてみました。
確かに一部で悪い意見もありますが、全体的にはバトンズに対する悪い評判や口コミは少なく、むしろ活用していきたいニーズが多いことも確認して頂けた思います。
個人M&Aを検討しているのであれば、ぜひ取り入れたいツールの一つといえるでしょう。
なお、個人M&Aの案件の探し方や成功までの道筋について、無料メルマガを配信しています。
登録は誰でも無料。少しでも個人M&Aに興味を持っている方は、ぜひ登録いただき、ノウハウの獲得に役立ててみるのはいかがでしょうか?